雑 感

四国4県の県民気質について


 これは笑い話である。道を歩いていると1万円が落ちていた。高知県の人は大いに喜び、拾った1万円に1万円足して2万円で飲み(スナック等)に行く。愛媛県の人は拾った1万円で飲みに行く。香川県の人は1万円のうち5千円を貯金し5千円で飲みに行くという。ところが徳島県人は1万円を全部貯金してしまうという話である。
 この話を統計によって証明してみようという試みである。つまり県民気質(かたぎ)の問題である。まず、年間1人当たりの酒消費量をみてみよう。高知県96.4%で全国3位、愛媛県83.1%で全国29位、香川県77.7%で全国35位、徳島県69.2%で全国42位である。高知は上戸県であり、徳島はれっきとした下戸県である。
 前回に引き続き95年度版総務庁統計局による、統計で見る県民の姿を見てみよう。郵便貯金残高(1人当たり)は、高知県が146万円で全国17位、愛媛県が141万円で全国19位、香川県が172.4万円で全国2位、徳島県は172.8万円でなんと1位である。
 勤労者世帯における1世帯あたりの1ヶ月の実収入を見ると、平成5年度で高知県517万円で全国41位、愛媛県564万円全国27位、香川県528万円で全国37位、徳島県597万円で全国18位である。これは本当なのだろうか。徳島県は共稼ぎが多いためなのか。
 ところが、勤労者の勤労者平均消費性向(消費支出/可処分所得)でみると、高知県80.7%で全国5位、愛媛県71.8%で全国30位、香川県70.6%で全国37位、徳島県69.0%で全国42位である。これを見ると太っ腹の土佐っ子よと言いたくなる。
 四国は一つと言われるが、文化も気質も経済力もこれだけ異なった県の集まりの島なのである。
 明石海峡大橋をはじめとする3本の橋が島内に連結すると共に、島内の高速道路網、更に新幹線が整備されてこそ、四国内の交流が進み、420万都市として機能が発揮され、四国は一つとして近畿経済圏の一員として対抗できる単位が形成されるのではないかと思われる。

(忠)