危機管理会議の開催結果について(インフルエンザ等の流行拡大に係る注意喚起)【徳島県】
以下のとおり、危機管理会議を開催しましたので、お知らせいたします。
1.日 時:令和7年1月17日(金)13:15~13:35
2.場 所:万代庁舎4階災害対策本部室
3.出 席 者:政策監、危機管理部長、危機管理部副部長、危機管理部次長、感染症対策課長、
薬務課長、各部局主管課長、徳島県医師会副会長など計22名
4.協議概要:インフルエンザ等の流行拡大に係る注意喚起について
■感染症対策課から説明
・現在の流行状況について説明。
・感染症対策の現場である医療機関からは、「救急医療に加え、通常医療への影響が出ている」
との声をいただいている。
・ヒトメタニューモウイルスについて、現在、感染症法上の分類はされていないものの、
以前から、国内にも一般的に存在している「ありふれたウイルス」であり、主に乳幼児に感染して
「熱、鼻水、咳」といった風邪症状を引き起こすウイルスである。
・高齢者等が感染すれば、重症化することもあるため、新型コロナウイルスや
インフルエンザウイルスと同様、「基本的な感染予防対策」をしっかりと行っていただければと考えている。
■徳島県医師会田山副会長から説明
・12月中旬より急速に季節性インフルエンザが流行し、医療機関を受診する患者が増加。
・年末年始に入り、休診等のため診療する医療機関が少なくなり、救急医療、入院医療、
そして救急外来へ患者が押し寄せ、病床が逼迫した。
・年末年始が明け、冬休みが終わり、小児の感染者が増えており、年末年始の非常に悪い状況からは脱しているが、
いまだに感染者数は多く、過去最多の新型インフルエンザ感染者数となっている。
・現在、A型インフルエンザがほとんどだが、抗体を持っていない方が多く、感染が広がっている。
それとともに冬になり、コロナも次第に増えてきており、両方の感染症が増えている状況。
・今後、薬剤や検査キットの不足も懸念するところ。
・医療機関は非常に逼迫した状況であるため、患者数をできるだけ減らしていただきたい。
■薬務課から説明
・全国的なインフルエンザ患者の増加を受け、一部の製薬会社においては、抗インフルエンザ薬の出荷の
一時停止や、出荷調整を行っている。
・県内卸売業者に確認したところ、抗インフルエンザ薬にはカプセル剤、錠剤、吸入剤等、複数の種類が
あることから、直ちに医療機関に対する供給が滞る状況にはないとのこと。
・解熱剤については、在庫はあり、供給可能となっている。
・新型コロナウイルス感染症治療薬については、問題なく供給できている状況。
■感染症対策課から説明
・県民の皆様への呼びかけについて説明。
・インフルエンザを中心とした感染症が拡大する状況の中、1月10日、徳島県医師会との連名により、
県民の皆様に向けて、「徳島県・感染症拡大危機事態宣言」を発出したところ。
・しかし、インフルエンザ流行の高止まりが続いていることから、「徳島県・感染症拡大危機事態宣言」を
継続することとし、県民の皆様に改めての呼びかけを行うこととした。
・「徳島県・感染症拡大危機事態宣言」では、手洗い、換気に加え、マスクの積極的な活用といった、
「基本的な感染症対策の徹底」を呼びかける内容となっている。
・体調不良の場合には、無理をせずに外出を控え、休養していただくとともに、高熱が続く、
呼吸が苦しい等の場合は、適切に医療機関を受診していただくことをお願いしたい。
・加えて、今回、新たにインフルエンザに感染した場合にも、重症化することの無いよう、
ワクチン接種についても呼びかけることとしている。
■政策監から、次のとおり各部局に指示
・新たな「徳島県感染症拡大危機事態宣言」を速やかに発信し、県民の皆様に対し、基本的な感染予防対策や
体調不良の場合の休養、事前に連絡してからの受診、また重症化予防のためのワクチン接種の検討について、
改めて呼びかけを行うとともに、各部局においては、所管の各関係団体に注意喚起を行っていただきたい。
・新型コロナウイルス感染症については、重症化しやすいとされる高齢者世代において感染が
広がっていることから、引き続き高齢者施設等に対し、適切な注意喚起を行っていただきたい。
以上
※資料等については、こちらからご確認ください。
https://www.pref.tokushima.lg.jp/anshin/kikikanri/kaigi/7247975/